予告犯

おはようございます、こんにちわ、こんばんわ、青木です。

 

突然ですが、皆さん「予告犯」という映画をご存知ですか?

簡単にあらすじを説明すると、

SNS上で失言をして炎上した人物に対して、新聞紙を被った主人公一味が「お前たちに明日の予告を教えてやる。」と犯罪予告をし、後日予告通りの制裁を加えていくお話です。確か生田斗真が主演をやっていた気がします。

 

3年くらい前にあった映画なんですが、今朝ウォシュレットをフルMAXでお尻に当てたら、たまたま当時の記憶が蘇ったので今日は「予告犯」にまつわる僕の感動エピソードをお話ししたいと思います。

多分目汁がでますので、お手元にハンカチと味噌煮込みハンバーグをご用意の上、読み進めていただければ幸いです。

 

 

それではどうぞ↓

予告犯

3年前の夏。

僕らはいつもの4人で集まって映画を見ることにした。

なんで「予告犯」を見ることになったのかは全く覚えていないけれど、その日がとても暑かったことだけは覚えている。だから映画を見たのかもしれないし、今更こんなことを思い出したのかも知れない。

 

僕は映画館で映画を見ると70回中35回は寝てしまうタイプだが、この日はちゃんと起きていた。自分がSNSをやっているから主人公に共感する部分が多かったのかもしれない。

 

映画が終わって、各々が口を開いて感想を述べていたが、みな満足のいく内容だったようだ。その証拠にそれからしばらく僕らに予告ブームが訪れた。

 

何をするにも予告をしていた。

「今から自分、水、飲みます。」

「今から自分、このバッグ、持ちます。」

「今から自分、ウンコ、します。」

 

とてもしょうもないっていうのは今なら分かる、けど当時は全く分かっていなくて最高にハマっていた。24歳の時だから許してあげてほしい。

 

それで予告ブームが絶頂を迎えた頃、

僕は、どうせならもっとクオリティをあげようと思い、新聞紙を被って、本格的に予告ムービーを作ることにした。

予告犯が犯罪予告をYouTubeにあげたように。

 

完璧なクオリティーを求めtake13くらい取り直したため動画フォルダが新聞紙を被った怪しい人間でいっぱいになったが、そんなことはどうでもいい。僕はベクトルに問題はあるが、やろうと思ったことはとことんやるタイプだから。

 

そのかいあって、しっかりとした意味わかんない動画が無事完成した。完成した動画を映画を見に行った四人のグループLINEに速攻で送る。

 

 

※ 中東のテロリストではありません。

「お前たちに次の予告を教えてやる。最近俺たちの中で無意味にオナ禁チャレンジを行っているものがいるな。そこのお前。今日お前のオナ禁チャレンジを強制的に終わらせてやる。俺は必ずやる。せいぜいティッシュを用意して震えるがいい。覚悟しておけ。」

 

送ってすぐ、僕以外の三人から恐怖に怯えるメッセージが送られてきたのでさっそく刑を執行することにした。

オナ禁している友人は同じマンションに住んでいたため、刑の執行は意図も簡単に行える。友人の玄関ポストに僕のお気に入りのAVをぶち込む。これだけだ。古いマンションなので監視カメラなどがないことは既に調査済みだった。つまり完全犯罪である。

 

 

 

しかし、AVを玄関ポストにぶち込む際にふと手が止まった。

 

 

 

これじゃ、完璧なクオリティーとは言えないのではないか。映画の中の予告犯は新聞紙を被って刑の執行も動画としてUPしている。だったら、そこまでやるのが礼儀だろう。

 

 

僕は一度自宅に戻り、新聞紙を被って、AVを玄関ポストにぶち込んでいる様子を写真に収めることにした。もちろん一人でやっているので自撮りである。

 

 

※ 中東のテロリストではありません。

※ 彼女は間違いなくちんちんテロリストです。

 

完璧だ。

文句のない作品が出来上がった。

僕は満足して、足早に家に帰ることにした。

そこで初めて、上の階の住人が階段の踊り場で固まってこっちを見ていることに気づいた。

 

なんてこった。目撃者がいやがるじゃねえか。

完全犯罪が完全犯罪じゃなくなってしまった。

いっそ殺してしまおうかとも思ったが、それはできない。

なぜならこのマンションは社宅で、立ち止まっているおじさんは会社のお偉いさんだから。

 

 

 

僕は焦った。

今すぐ新聞紙をとって、「これは誤解なんです!」と訂正しようとしたが、新聞紙を被ってAV片手に自撮りしているやつが今更何を言っても無駄だろうし、警察まで巻き込まれたら論破できる自信が全くない。

 

 

仕方がないので、新聞紙を被ったまま、無言で一礼し、おじさんの横を何事もなかったかのように堂々と通り抜けて帰った。

 

 

おじさんは踊り場から微動だに動かなかったが、僕の心臓は激しく踊り狂っていた。

 

 

お家に帰ったあと、びちょびちょに濡れた新聞紙をぐちゃぐちゃに丸めて、タンスの奥にしまった。しばらく深呼吸してよくよく考えたら顔は出していないので完全犯罪だなと思って、安心して眠ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

一月後。

僕はなぜか山梨への転勤を予告され、

そしてなぜか予告通り刑が執行された。

 

 

山梨は新聞紙を被るには暑すぎる地域だった。

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